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私から見るマーケットの姿

基本デイトレ。システムで本来出るはずだった損を裁量で防ぐスタイルのシステム売買を目指し、たまに記事を更新してます。

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過去の失敗トレード(サンリオ編)

2014年5月22日
(苦しくも、2013年5月23日日経平均ー1000円を喰らったちょうど約1年後でした)
過去の失敗トレード(大暴落の1日編)

その日サンリオはなんと前日比で-512円(-16.43%)の下落をしました。
この日の4本値はこちら

サンリオ(8136)
始値 2800
高値 2801
安値 2410
終値 2598
前日終値 3110

225先物日中(101.555/OD)
始値 14190
高値 14380
安値 14150
終値 14310
前日終値 14040


(図は日経平均225先物の1日の日中チャート)


上記2つを見比べてもらえるとわかりますが、
この日は前日に比べ先物は高く寄った(なんと150円高)にもかかわらず、サンリオ8136は売り気配でした。
通常でしたら、先物が150円高で始まるときは、サンリオもだいたい高く寄って始まるのが普通なのでこの異常性が伝わると思います。

そして先物はこの日さらにそこから高く14380となっているのにも関わらず、サンリオ8136の高値はたったの+1円、ほぼ寄り付き高値です。
つまりサンリオ8136は売り気配で寄り付いたあとに、そこを高値にさらに落ち続けたのです。

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この日、答えから言うと

サンリオは前日にアナリスト説明会を開いており、そこで従来(ここ何年か)重視していたキティーちゃんなどのライセンス収入を得るのをメインにしたビジネスから一転し、
物販ビジネスに軌道修正をするというアナウンスがありました。
これを嫌気した大口が売ってきたのだと思われます。

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しかし、当時の当日私はそのようなことを知らず(知っていてもたいしたニュースだとも思わず)、何これ安いで買い始めます。
まず寄り付きが売り気配で目立つ上に、さらにそこから安くなっていったのを見て、どうせ短期の買いが投げてるだけで、ちょっとすればすぐ戻るでしょう。くらいの気持ちで買い始めました。

そこから下がる、下がる。
板で見ていた私は、2万株、1万株の売り板がどんどん値段訂正で下がり続けていたのを覚えています。

買い板が一桁が並んでる値段のとこ(つまり○百株)に容赦なく、1万、2万株の売りが下のほうまで飛んできて、それを見た短期がさらにその下を売っていく。そしてまた1万、2万の売り板が下に(ry という連続でした。

正直値段が落ちるのが早くて、端末で板を追っていくのも大変でした。

そしてたまに値段が止まるとこ(大きな売り板に対してどーんと買いが入るとこ)で私も買っていた気がします。それでも落ちる落ちる。落ちていきます。


そしてなんとストップ安が見えてきました。
たしかあと数円のとこまで行った気がします。
もしかしたらストップ安の値段をつけたのだったかも知れません。


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ストップ安になってはりついたらどうしよう。
明日このまま売り気配になったらどんだけ損するんだろう。
(この辺りではサンリオの下落が上記のニュースのせいだと知っていました、余計不安になってます)
どうしよう。
どうしよう。



投げました。


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そこからは株価はけっこう戻った気がしますが、よく覚えてない放心状態でした。
まあストップ安見えてはりつかなかったなら、ストップ安の恐怖で投げた人がいる分、そこから株価が高くなるのは当然でしょう。


最初は1000株から何これ安いで買い始めたサンリオ8136。最後はたしか○万株(四捨五入後半)くらい持っていた気がします。

ニュースのない下落はただの意味のない下落だと思って、安易に逆張り過ぎました。


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ここまでで起こった出来事は終わりです。
それではこのような事態を避けるためにはどうすればいいのでしょうか?


まず今回の大敗の大きな原因の

1つ目は

ニュースが見えない下落はたいした下落にならないと思ってたとこです。
基本的に特的の株が大きく売られるときは、
何か業績に大きなアナウンスがあって、それを元に機関投資家などが大きく投げてきて戻らない株価の下落になるという思い込みでした。
(今回の例では大きなニュースを大きなニュースと認識できていなかった点で、知らなかったのと同じ)


2つ目は

大型銘柄の株価が急激に落ちた、つまり急落したときは短期的に戻る局面が来る。大きな短期的な下落ほど、リバウンドも大きいと思い込んでいた。です。
このせいで途中損が膨らんでいく。板を見ていつもと違う異常な売り板と売られ方を見ても投げれませんでした。その後リバウンドはしましたが、あれは事前に買っていた人はほとんど全員耐えられなかったのではないでしょうか。
ストップ手前あたりから買った人が勝者でしょう。



以上、この大敗トレードから導き出されたトレードルールは
①ニュースがなくても株価は落ちるときは落ちるので思い込みをしない
②まずい時ほどリバウンドは遅い。基本的には途中から買っている人は耐えられないくらい遅いので、板を見て、売られ方を見て耐えられないと思うときは自分から下に投げる。


でした。

①、②の両方ともデイトレで慣れてる人が割りと陥りやすい罠だと思います^-^/

以上、過去の失敗トレード(サンリオ編)でした。
こうやって失敗トレードを書いてると私の場合の共通は「逆張り、安易なIN」ですねぇ。



明日から新年が始まるのでこうやって過去の痛い記憶を書いて、気負いすぎないようにしてます。





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過去の失敗トレード(大暴落の1日編 2013年5月23日)

2013年5月23日。

その日、日経平均は1日でなんと前日比で-1080円の下落をしました。
そのとき、私は途中から買い下がって終わってみれば1ヶ月半~2ヶ月の利益を1日で飛ばす損をしていました^^;

そのときの日経平均先物の1日の日中の値動きが下図です。

始値 15750
高値 15960
安値 14480
終値 14590


(日経平均225先物の1日の日中チャート)

始値~終値の差が1160円
高値~安値の差が1480円

日経平均は、日ごろ高値~安値の差が300円いけばよく動いたという程度なのでこの2014年5月23日の値動きの異常性がわかると思います。

注目すべきは寄り付いてからしばらくは値上がりして、一時は寄り付き+210円の水準に行っていたということです。
寄り付きからすぐ下落しだしたのでは警戒もしますが、この値動きだと警戒はそこまでありませんでした。(買い始めるまでは、高値からよく落ちるなぁ程度)


さてここからが本題です。

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私がこの日とった大負けに繋がった行動の初動は、
高値の15960円から500円下がったとこだからという理由で15460円で軽い気持ちで買ったこと」
でした。
すると、それからすぐに日経平均先物はなんとさらに300円近く下落し、唖然とした記憶があります。その過程の中でも少しずつナンピンをしていきました。

そしてついに15000を割る瞬間が来ます。
そのとき15000を勢いよく割ったと思ったらすぐに買いが入り、15000前後でバタバタしたあとに、株価は勢いよく戻りだしました。


これを当時の私は、年金の買い(年金砲)が入ったと思い込みをしました。
当然買っていきます。
15020で買い、15060で半分売り。
15090で買い、15120で半分売り。
という感じで買ってあと利益があるとこで半分売りということを繰り返し、少しずつ買い玉を貯めていきました。


しかし、しばらくするとまた勢いよく株価は落ちていきます。このときの下落の仕方は日経平均先物が一瞬で30円売られて、そこからさらにもう20円の売りがドンと出るというような落ち方でした。
当時、日経平均先物の板がジャンプしてるように見え、一番下落が速いとこは板から注文が一気に消えたような錯覚の速さで落ちていったような感覚さえあります。


そしてついに2度目の15000円を割り込み。しかも今度は時間が2時過ぎをよくない展開です。
この時点で先ほど買い進めていた買い玉はもう含み損になっています。

このとき嫌な感覚を覚えながらも、
「これは年金が買ってるんだ、東日本大震災のときの2011年3月15日の昼サーキットブレーカー発動後の、後場の値動きを思い出せよ!上がりまくったやろ!」と自分に言い聞かせて、さらに買える分をポジション一杯まで買っていきました。

それでも止まらない下落。押されていく板。悪化していく損益。
信じられない光景がそこにありました。


そして自分の損益が会社のリスク管理に引っかかってしまい、ロスカットになりました。
このときがたしか14600円前後だった気がします。

最初に軽い気持ちで、15460円から買い始めて、投げたのは14600円前後。
なんと1日の下落1000円分を買いで喰らったのでした。

このときはさすがに放心状態になりました。

その日はなんとなく自分の出した損失が信じられないまま家に帰り、自分がやったことの実感を初めて持ったのは次の日の朝、管理サイドの方に怒られ、さらに自分のポジションを減らされたときでした。
その日は最初なんと発注単位を最小ロットの1単位(100株や1000株)まで落として売買していました。


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ここまでで、起こった出来事は終わりです。

それではこのような事態を避けるためにはどうすればいいのでしょうか?
まず今回の大敗の大きな原因の1つは

「初動の安易な気持ちのIN」

これにつきます。
高値から500円下がったという理由だけで買った。これをきっかけに損失が出たというサイクルが始まりました。
これ以来、○○からxx円下がったという理由でINするのをやめたのでした。


次にもう1つ大敗に繋がった大きな原因の1つは

「極端な値動きをしたときの対処方法を決めておらず、いままでのリスク管理でいけると思っていた」

これです。
当然このときも事前に自分の当月損益(当月PL)が0になったら全部やめようと思っていました。
ですが、このとき自分の当月PLが0になるラインは一瞬にして突破され投げる暇さえなかったのです。(成り行きで投げていたら、れば、ですが)

そうなると不思議なもので当月PLが0になったら投げよう、という感情にとらわれて、なぜかあろうことかその付近で買い増しをしていた気がします。
いま考えると笑い話ですが、当時はまじめにやっていました(笑

これはあとから色々な人の意見を聞いて決意したことですが、
日経平均が○○円以上値下がりした日はもう思い切ってポジションを取らないという選択肢を選ぶようにしようと思いました。

自分の理解の範疇を超えた値動きをする可能性があるときは、やらないのも手だよという意見をいただいたからです。



以上、この大敗トレードから導き出されたトレードルールは
①安易なINはダメ絶対
極端な値動きの対処方法は、通常のリスク管理の感覚ではダメ絶対
③実際そのようなことが起こったとき、リスクを取るのダメ絶対
のダメ絶対3か条でした。


特に②の部分は、なかなか痛いとこをついてるのではないでしょうか?^-^/

以上、私の過去の失敗トレード(大暴落の1日編 2013年5月23日)でした。
もう繰り返したくないですね(笑




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