外国人投資家とTOPIXの関係 ストラテジー作成配信(らいつべ) 2015年12月03日 Rでシストレ!で即興で分析した内容です。(↑のURLは動画保存期間内であればリアルタイムにプログラミングした映像が見れます)日本市場では、トレンドは外国人(外国人投資家)が作る?と言われています。はたしてそれは本当なのか、そしてそれが本当だとしたらどのような部分にそれが現れているのかを分析しました。外国人が買い越した月はTOPIXも値上がりやすい東証から発表されている「投資主体別売買動向」の外国人の欄を月毎の買い越し、売り越しにまとめ、それを同じ月のTOPIX先物との相関をとってみると、相関係数は0.43(1に近いほど相関がある)。たしかに外国人がTOPIXの上昇下落に影響を及ぼしているのは間違いなさそうです。・外国人が買い越した月はTOPIXがも値上がりやすい・外国人が売り越した月はTOPIXがも値下がりやすい参考までに事前に外国人の月間の動向を知っている人が、その月の外国人の売買動向と同じ方向にTOPIXを売買(外国人買い越しならTOPIX買い、外国人売り越しならTOPIX売り)をした場合、収益はどのようになるかというと、下の図のようになります(月足ベースの分析) ifの世界のPLです。実際には実現不可能 綺麗に右肩上りになります。値上がりの中身を分解してみる外国人が買い越しなら値上がりしやすいTOPIX、逆もしかり。その中で日本市場の日中とオーバーナイトに分類して、日本市場の値動きのどの部分が外国人の影響を主に受けているのかを分析して見ました。外国人の月間の売買に従い、上記のPL図をオーバーナイト分、日中分を別々に分解した図がこちら(日足ベースになっているので細かくなっています)緑がオーバーナイト分の累積PL(外国人と同じ方向にTOPIXを売買)黒が日中分( ゛ )になります。オーバーナイトに現れる外国人の影響上の2つ目の図(緑と黒の2本の線のある図)から見て取れるのは、外国人がTOPIXを買い越したときはTOPIXは値上がりしやすい、そしてその値上がりはオーバーナイトとして現れる。逆に売り越したときも然りという結果です。逆に日本市場が開いてから(日中分)にはあまり影響がないようです。以上から言える結論としては外国人の売買動向はTOPIXの値上がり値下がりに影響をしている。そしてそれはオーバーナイト分に現れる。つまりTOPIXをオーバーナイトして利益を出したければ外国人の動向を推測する何かを見つけるといいかもしれない。ということです逆に外国人の買い越し売り越しをあまり日中の売買(つまりはデイトレ)に考慮する必要はなさそうです。上記のことを知っておくだけでも最近海外勢が買い越し~売り越し~というニュースが流れたときに、それではTOPIXのどこに影響が出て、どこには影響がないかを判断できるようになるので覚えておくといいことがあるかもしれないですね。私個人としては、外国人投資家の売買動向を推測する何かを見つけ、それをTOPIXのオーバーナイト売買に生かそうと思っています PR